アイロン台の選び方・・・FAQ集

アイロン台の選び方

頻繁に買い換えるものではありませんが、ピンからキリまであるので迷う方が多いようです。


:::大きさ(面積)は?:::
洋裁をする場合は特に、アイロン台の面積が大きいもののほうが使い勝手が良いです。
『地直しのしやすさ』に影響します。
また、一度にたくさんの面積にアイロンを掛けられますので、出来上がった洋服のアイロンも掛けやすいです。


:::脚は必要?:::
アイロン台には脚が無いものもありますが、脚付きのほうが良いです。
かけ終わった部分にシワが入るのをかなり軽減してくれるからです。

他には脚があると、アイロン台の裏面(下側)から放熱されます。
アイロンをかけていると『アイロン台が熱くて触れない』そんな経験はありませんか?


:::バキュームは必要?:::
『バキューム』とは、アイロン台の下に巨大な掃除機が付いているようなもので、
アイロン台が持った熱を吸い込み、放熱してくれるものです。

バキュームがあると確実に急放熱されます。ですが、バキューム付きのアイロン台は高価です。
価格に見合った機能ですが、バキュームが無いとアイロンがかけられないことはありません。
アイロンを使う頻度と価格を考えて決めると良いでしょう。

バキューム付きは「接着芯貼り」に効果を発揮します。
バキュームをかけながら接着芯のたるみをなくし、それからアイロン。
接着後にバキュームをかけると粗熱が取れて、すみやかに次の作業(裁断等)に進めます。

業務用よりも安価な家庭用タイプもあります。



:::脚の高さは?:::
脚付きには「座ってかける高さ」と「立ってかける高さ」があります。
どちら良いのかと言うと「立ってかけるタイプ」ですが、低いタイプでも問題ありません。
実はアイロン台の脚の高さよりも「腰より下の位置でかける」状態が重要なのです。

脚が低い座ってかけるタイプの場合は、正座の状態ではかけません。
腰を浮かせて体重をかけるようにアイロンをかけます。
これでアイロン台が腰よりも低い位置になり、脚が高いタイプと同じ効果となります。

脚が高いタイプを買う場合は、身長が高い人は関係ありませんが、背が低い人は気を付けましょう。
台が高すぎてアイロンがかけにくいことがあります。


:::表面に丸みがあるものは何?:::
アイロン台の表面に丸み(膨らみ)があるものがあります。
『身頃にダーツが入っている上物(JKやBL等)』や『スカート』には便利ですが、
これは一種の『まんじゅう(プレスボール)』になります。
普通の表面が平らなものの他に、更に必要な時に用意するものとなります。


:::まんじゅう(プレスボール)はあると便利?:::
洋裁関係の学校へ行くと必ず買わされるものが、
大きな大福のような『まんじゅう(プレスボール)』と『腕まん(袖まん)』の2種類です。
ジャケット、コートなどの重衣料を縫う時や、ブラウスでも「イセ」を処理する場合に便利です。
ほかには「ダーツにアイロンをかける時」に威力を発揮します。

まんじゅうは『丸みがあるところにアイロンをかける時』に必要なものですから、
簡単なTシャツしか縫わない人には不要なものです。

意外な使い方としては、縫い上がった衿にアイロンをかける時に便利です。
余計なところにアイロンがかからず、衿だけにアイロンをかけることができます。
衿の場合は腕まんのほうが長いので使いやすいです。

まんじゅうは無くてもアイロンかけはできますが、ワンランク上の洋裁をする人は用意すると便利です。


この一覧の中には脚が付いた『仕上げ馬』がありますが、これは最初から用意しなくても大丈夫です。
更に『チーズボード』がありますが、これはテーラード屋さん、クリーニング屋さんが使うものです。



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