型紙の貼り合せ・・・FAQ集

型紙を貼り合わせるときの注意点

型紙作製作業中にも出てくる作業ですが、買った実物大パターンでも貼り合せをすることがあると思います。


<糊で貼り合せ?>
貼り合せる部分は「のりしろ」と呼ばれますが、型紙には「糊(のり)」を使ってはいけません
紙が糊の水分で伸びます。次に乾いた後は縮むため型紙が不安定になるためです。
型紙の寸法が変わってしまったり、ベコベコして使えない型紙になってしまいます。


<粘着テープ(セロテープ)で貼り合せ?>
糊以外で考えられるものには「粘着テープ(セロテープ)」がありますがこれも使いません
意外かもしれませんが、セロテープというのは伸び縮みが激しい材質でできています。
型紙を綺麗に貼り合せようとセロテープをピーンと張る、これはテープが伸びた状態になります。
この状態で張り合わせた型紙を放置しておくと、セロテープは自然と戻ろうとします。
すると型紙がベコベコになってしまいます。
伸ばさなくても温度差による収縮も生じやすいため、セロテープは型紙には使用しません。


<メンディングテープで貼り合せ?>
ではどんなものが良いのかと言いますと、収縮度が低いテープを使います。
店頭では「文字が書けるテープ」として売られている「メンディングテープ」になります。
でもこれもメーカーによって微妙にテープの厚みなどが違い収縮度が変わってきます。
パタンナーが安定性が良いとして使うのは「3M・スコッチのメンディングテープ」です。
(3Mとは3メーターではなく、住友スリーエム(株)のロゴマーク)

メンディングテープの中ではブランド品になり値段も高めですが、
型紙に使用したときの安定感は全然違います。
もっと安いメンディングテープもありますが、メンディングテープはいいのを使ってくださいね。

ただし、メンディングテープも強く引っ張ると伸びますので貼る時は気を付けるのを忘れずに。


<貼り合せのまま長期保存>
これはしないほうがいいです。
メンディングテープを使っても長時間経つと劣化して変化します。
時間があるときにトレースをして貼り合せのない型紙に直しておきましょう。



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